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公費で医療費の負担が軽減されるのは?(難病患者)

厚生労働大臣が指定する難病にかかり、特定疾患医療受給者証を受けている成人患者については、健康保険の一部負担金が公費負担の対象となります。

● 一部負担金の全額が公費負担となる場合
(1) 難病のため日常生活にいちじるしい支障のある重症患者
(2) スモン、プリオン病、難治性の肝炎のうち劇症肝炎、重症急性膵炎の患者

●一定額の患者負担が必要な場合
 上記以外の人も、一部負担金が公費負担の対象になりますが、次の額を限度とした患者負担があります。
(1) 入院―医療機関ごとに月額14,000円(食事負担を含む)
(2) 通院―医療機関ごとに月額2,000円(薬剤負担を含む)
(1日につき1,000円を限度に月2回まで)
厚生労働大臣の指定する成人の難病(入院・通院)

・ ベーチェット病
・ 多発性硬化症
・ 重症筋無力症
・ 全身性エリテマトーデス
・ スモン
・ 再生不良性貧血
・ サルコイドーシス
・ 筋萎縮性側索硬化症
・ 強皮症、皮膚筋炎及び多発性筋炎
・ 特発性血小板減少性紫斑病
・ 結節性動脈周囲炎
・ 潰瘍性大腸炎
・ 大動脈炎症候群
・ ビュルガー病
・ 天疱瘡
・ 脊髄小脳変性症
・ クローン病
・ 難治性の肝炎のうち劇症肝炎
・ 悪性関節リウマチ
・ パーキンソン病
・ アミロイドーシス
・ 後縦靱帯骨化症
・ ハンチントン病
・ モヤモヤ病(ウィリス動脈輪閉塞症)
・ ウェゲナー肉芽腫症
・ 特発性拡張型(うっ血型)心筋症
・ シャイ・ドレーガー症候群
・ 表皮水疱症(接合部型及び栄養障害型)
・ 膿疱性乾癬
・ 広範脊柱管狭窄症
・ 原発性胆汁性肝硬変
・ 重症急性膵炎
・ 特発性大腿骨頭壊死症
・ 混合性結合組織病
・ 原発性免疫不全症候群
・ 特発性間質性肺炎
・ 網膜色素変性症
・ プリオン病
・ 原発性肺高血圧症
・ 神経線維腫症
・ 亜急性硬化性全能炎
・ バッド・キアリ症候群
・ 特発性慢性肺血栓塞栓症(肺高血圧型)
・ ライソゾーム病(ファブリー病を含む)
・ 副腎白質ジストロフィー
(注)平成14年にゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー(GSS)と致死性家族性不眠症(FFI)の2疾患が追加されましたが、同時にこの2疾患とクロイツフェルト・ヤコブ病を統合してプリオン病として取り扱われています。


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