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 まるわかり自動車事故●「道路交通法改正ニュース」その1

□危険・悪質運転者の罰則がこんなに強化された!

今年6月1日、「道路交通法」の一部が改正されました。「改正された、というニュースは聞いた気がするけれど、今回の改正で何がどう変わったのか? イマイチよくわからないなあ……」そんなドライバーはきっと多いのではないでしょうか。そこでまずは、誰もが気になる違反行為の「罰則」や「点数制度」がどのように変わったか、主なポイントをチェックしておきましょう。

●「ひき逃げ」罰金20万円→50円万以下にアップ
今回の改正の特徴は、なんといっても悪質で危険な違反行為に対する罰則が大幅に強化されたことです。たとえば、ひき逃げ(救護義務違反)をした場合、道交法の改正前は「3年以下の懲役または20万円以下の罰金・違反点数10点」でしたが、改正後は、「5年以下の懲役または50万円以下の罰金・違反点数23点」となりました。万一事故を起こしたら、絶対にその場を離れることなく、被害者の救護を最優先してください。
●「飲酒運転」罰金10万円→50万円以下にアップ
 また、飲酒(酒酔い)運転の場合、改正前は「2年以下の懲役または10万円以下の罰金・違反点数15点」でしたが、改正後は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金・違反点数25点」にアップ。なんと、罰金がいっきに5倍増なったのですから驚きです。さらに、飲酒運転で事故を起こした場合は、免許取り消しはもちろんのこと、「欠格期間」として5年間運転免許を与えないことになっています。
●「酒気帯び」基準は0.25mg→0.15mgにダウン
飲酒の基準自体も厳しくなりました。改正前は呼気中のアルコール濃度が1リットルあたり0.25ミリグラムで「酒気帯び運転」とみなされましたが、改正後は0.15ミリグラムに引き下げられました。つまり、これまでより少量のアルコールで、違反とみなされるわけです。もちろん、運転するときは1滴も飲まないことが鉄則ですが、「ビール一本くらい大丈夫」などという甘い考えはもう通用しないことをよく覚えてきましょう。


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